振袖の行く先 名古屋

一度着た振袖の行き先はどこへ。

三姉妹の振袖の行く先は

私は三姉妹の末っ子です。末っ子という立場上、小さいころから姉のおさがりばかり着ていました。自分だけのオリジナルで買ってもらったものってほとんどありません。

成人式の振袖は、三人とも同じものを着ました。長女のために誂えたものですから、洋服ならば「おさがりはいや」と言うところかもしれません。しかし、さすがに高価なうえに出番の少ない振袖ですから、私も次女もそんなことは言いませんでした。

その後、長女は友人の結婚披露宴やお見合いなどで、何度か同じ振袖を着ていました。次女は、長女の結婚式と自分の結納、私自身も結納の席で着ることになりました。しかし、購入した際の値段を考えると、それで元を取ったかというと疑問です。

婿養子をとった長女は、男の子しか授かりませんでしたが、次女は男女一人ずつ授かり、その振袖を次に着るのは次女の娘の成人式ということになりました。三女の私は子供に恵まれませんでしたが、その振袖の行く先が気になります。

長女の孫が女の子だったら、その子が着てくれるのかもしれません。

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着物は背筋がぴんとする

私の悩みとして、猫背であることがあります。その時、洋服を着るとやっぱり猫背が目立ってしまうんですね。
そのため、意識をして背筋を伸ばすことにしているのですがそんなに変わりません。姿勢というのは、なかなかかえることが難しいです。
そんな時、あるときに着物を着たのです。久しぶりだったので、なんとなく神聖な気持ちになることができますね。
その時、自分がぴんとしていると思うことができました。着物には、そんなふうに普段の自分と違う自分を出すことが出来る魅力があります。
そしてびっくりしたこととして、なんといっても背筋が変わっていたと言うことです。
洋服の時には、意識をしても変わることがありませんでしたが、着物では背筋が伸びているのです。
その姿を見た時には、流石に着物の凄さと言うものを改めて感じています。
日本人は、姿勢が悪いと言われていますが伝統的な着物を着ることによりその姿勢を変えることができます。
それは、やっぱり誇りがそうさせていると思っています。

ネットで着物をレンタルできる時代

日本人にとって古くから親しみのある着物ですが、今の時代だと着用する機会が減っています。
それでも結婚式や成人式などのイベントで着用する機会自体は存在しますので、特に女性の場合は持っていなくても困らないとは言い切れません。
そのような場合に活用したいのが、着物レンタルのサービスです。
レンタル自体は昔からありますが、今はネットでレンタルサービスを提供する業者が多数存在するため、顧客側の選択肢が広がっている状態です。
着物レンタルのメリットは、低コストで借りられることです。
スタッフが対面で時間をかけて顧客に対応する必要がないため、その分のコストを削減できます。
ネットでホームページを開設すれば、莫大なコストがかかる店舗を全国展開しなくても、多くの顧客にレンタルサービスを提供できます。
業者側がコストを抑えやすくなっているおかげでサービスの利用料金にも反映され、低価格で品質の良い着物を手軽にレンタルできる仕組みが出来上がっています。

 

30年前の振袖

私が成人式用に祖母に買ってもらった振袖を、30年近くぶりに出してみることになったのです。
自分で出してみたのは、多分成人式の後、友達の結婚式で着て以来なので、26年ぶりくらいかと思います。振袖は、結婚してからも実家に置いたままです。
初めの頃は、母が陰干しをしてくれていたのですが、ここしばらくはしていないようです。
振袖を久しぶりに出すきっかけとなったのは、姪が成人式を迎えるからです。私の友達のとの話の中にも、最近は娘などの成人式の話になります。
最近は、2年くらい前から振袖の予約や写真館の予約をするそうです。
前撮りから式当日までパック料金になっているようで、私の頃と違い、振袖のレンタルがかなり多いようです。
それこそ、自分が着た振袖を娘に着てもらおうと振袖を見たら、シミだらけだったという話も聞きます。
さて、私も恐る恐る振袖を見たのです。30年も前の事なのに、そんなに年月が経ったとは思えないほど懐かしく思い出されます。
そして、振袖をチェックしたところ、大きなシミなどは見当たらなかったのです。
姪が着るかどうかは別にして、久しぶりに振袖を見て、懐かしくうれしく思った出来事です。

人生で初めての振袖、そしてモデル体験

私が高校生の頃から母が和服屋さんで働いていた。私が成人になる前の年に、母の働いていた名古屋の和服屋さんで振袖のキャンペーンをやっていた。
キャンペーン当日に急遽モデル予定だった方が体調を崩しお休みになってしまった。
他の社員さんはだいぶ年配の方々だったこともあり、私の母がモデルにと言われたそうだが、あまりにもそれは歳が…と、
娘の私がモデルの代打になってほしいとのことで連絡がありました。
その時に人生で初めて振袖を着ました。
そこでいろんな色の振袖を着せてもらい、モデルの代打して、きせかえ人形のようになっていました。
そして写真もたくさん撮ってもらいました。
いろいろな色の振袖を着せてもらうことで、自分に似合う色や柄の感じがわかり、本当の成人式の時には自分に1番似合う振袖を着れたような気がします。
初めての振袖、そして初めてのモデルの体験でしたが、意外と楽しかったなと思います。
もうモデルをやることはないだろうと思いますが。

 

成人式の振袖

成人式を迎えるのですが、母が振袖をどうするか尋ねてきました。
正直お金がかかるし名古屋の大学までやってもらってるからそれほど着る機会のない振袖なんていらないかなと思って、レンタルにするつもりでいました。
でも母は妹もいるし、妹も一緒に使えるから買った方がいいんじゃないかという事になったんです。
早速、今日家族総出で振袖を選びに行ったのですが、たくさんあって本当に悩みました。
色も様々に水色やピンクなどでモダン柄のものも沢山ありましたが、私は長く使えるものが良く、古典的な柄を探していて、
今回桜や菊の柄が無数に散りばめられたような赤の振袖をセレクトしました。
赤は厄除けの色とも言われるのでそういった意味でも良いと思いましたし、父も母も赤が一番似合うと言ってくれたので、お気に入りを見つけることができました。
4着試着してみましたが、疲れるどころかとても楽しかったです。成人式で、あの振袖を着るのが楽しみです。

赤い振袖 ~私と姉と母の思い出~

振袖と聞いて一番最初に思い浮かべた事はやっぱり成人式の振袖です。私には1つ年上の姉がいて、女2人姉妹のため両親は迷わず振袖を購入してくれました。
来年はあなたも着るんだから一緒に来なさい。そう母に言われて「姉の」振袖を買いに出掛けた事を今でも覚えています。
「やっぱり赤かな?」姉と母と店員さんの会話で色は決まり、私は蚊帳の外のようでブラブラと広い店内を散歩していました。
本当は紫色がいいのにな…そんな事は言えませんでした。「柄は2人で選びなさい」そう言われて赤い振袖が並ぶ1角に呼ばれその中から好きな柄を1つずつ言い合いました。
決して安くはない買い物の為私と姉は気を使い安いなりにも可愛い桜の花が描かれた柄を選びました。
「試着しますか?」店員さんの一言で姉は振袖を試着し帯を決め私達2人の振袖が決まりました。
それから1年後私は(あの赤い振袖を着るのか…)と本当は着たかった紫色の振袖を着た雑誌のモデルさんをパラパラと眺めてしました。
そこに母が姉に聞こえないように小さな声で私にこう言いました。「去年はお姉ちゃんの好きな色にしてしまったからあなたの好きな紫色の髪飾り買ってきたの」
私はその可愛いらしい赤と紫色とピンクで作られた髪飾りを手に取りとても嬉しく泣きそうになったのを今でも覚えています。
それから数年後、その赤い振袖はもう一度出番が来ることになりました。
姉の結婚式です。本当は可愛いくて動きやすいキラキラしたドレスを着たいそんな年頃でしたが私は迷わず姉と私が腕を通したあの赤い振袖を着ることを選びました。
そこでももちろん、母が選んでくれた私の髪飾りを付けて。
次はあと20年後隣で眠る私の娘に母がしてくれた様に一生に1度の思い出に残る振袖を選んであげたいと思っています。